
通訳ブースのない国際医学学術大会―「2026大韓前立腺学会」はどのように運営されたのか
リアルタイムAI通訳と用語集(Glossary)を活用した翻訳で成功を収めた医療学術大会の運営事例
国際医学学術大会では、単に通訳を提供するだけでは十分とは言えません。医療従事者や研究者が発表や討論の流れを途切れることなく理解し、議論に集中できるよう、専門性の高い医学情報をいかに正確かつ安定して伝えるかが重要になります。
2026年3月6日から7日にかけて開催された「2026 KPS(大韓前立腺学会)国際シンポジウム」も、そのような課題を抱える国際学術大会の一つでした。アメリカ、日本、スイスをはじめとする世界7カ国の専門家が参加した本イベントでは、従来の通訳ブースや受信機を中心とした運営方式に代わり、より柔軟な多言語コミュニケーション環境が採用されました。
その中心となったのが、リアルタイムAI同時通訳ソリューション「EventCAT(イベントキャット)」です。EventCATは、専門性の高い医療分野の発表やディスカッションにおいても、参加者が言語の壁を意識することなく内容を理解できる環境づくりを支援しました。
通訳機材を必要としない国際医学学術大会の運営
国際学術大会では、講演や研究発表だけでなく、パネルディスカッションやネットワーキングセッションまでリアルタイムで進行するため、円滑な運営体制の構築が重要となります。特に数百人規模のイベントでは、通訳受信機の配布・回収や通訳ブースの設置、各種機材の管理などが運営側にとって大きな負担となることがあります。
2026 KPS国際シンポジウムでは、こうした運営上の課題を軽減するため、ウェブベースのAI通訳環境を導入しました。従来の通訳機材に依存することなく、多言語コミュニケーションを実現することで、参加者の利便性向上と運営負荷の軽減を両立しました。
専任技術者による事前リハーサルで安定した通訳環境を構築
EventCATの専任技術者は、イベント開催前にオーディオインターフェースの設置をはじめ、マイクの集音環境の確認やネットワーク接続テストなどを実施し、安定したリアルタイム通訳環境の構築をサポートしました。 特に医療学術大会のように専門用語が数多く使用される環境では、音声を正確に収音できるかどうかがリアルタイム翻訳の精度に大きく影響します。そのため、EventCATでは本番前のリハーサルを通じて音響・通信環境を事前に確認し、より高品質な通訳・字幕サービスを提供できるよう準備を行いました。
QRコードを活用した個人端末での翻訳字幕・通訳利用
会場内のLEDスクリーンにはリアルタイム翻訳字幕が表示され、参加者はQRコードを読み取ることで、自身のスマートフォンからリアルタイム字幕や翻訳音声にアクセスすることができました。これにより、専用の通訳受信機を用意することなく、多言語コミュニケーション環境を実現しました。参加者はそれぞれの端末を使って必要な言語の字幕や音声通訳を利用できるため、より快適にセッションへ参加することが可能となりました。
この運用により、さまざまな国・地域からの参加者に対するアクセシビリティの向上に加え、会場内での移動の自由度を確保しながら、個人のデバイスを活用した柔軟な多言語リスニング環境を提供することができました。
「HoLEP」から「TURP」まで―専門的な医学用語をどのように翻訳したのか
医療学術大会では、一般的なAI翻訳だけでは十分な精度を確保できない場面が少なくありません。手術名や治療法、医学略語、最新の医療技術に関する用語は、文脈によって意味が大きく変わることがあり、正確な理解のためには専門的な対応が求められます。
今回のイベントでEventCATは、独自の「Glossary(用語集)」機能を活用し、発表資料に含まれる専門用語や関連情報を事前にAIへ学習させました。これにより、台本のない自由討論形式のセッションにおいても、専門性の高い内容を正確に翻訳できる環境を実現しました。
その効果が特に発揮されたのが、「再発性前立腺がんの最適治療戦略の考察」で優秀論文賞を受賞した中央大学病院泌尿器科のチェ・セヨン教授が司会を務めた、経尿道的前立腺切除術(TURP)に関するグローバルディスカッションです。
セッションでは、UroLiftやRezumといった最新の治療トレンドについて活発な議論が交わされ、「HoLEP」や「TURP」をはじめとする専門的な医学用語が頻繁に登場しました。EventCATは、このような高度な専門用語が飛び交う環境においても、用語や文脈を正確に認識し、安定したリアルタイム翻訳字幕を提供することで、参加者が議論の内容をスムーズに理解できるよう支援しました。

Q. EventCATは用語集(Glossary)がなければAI通訳・翻訳はできないのでしょうか?
A. いいえ。 EventCATは、用語集を使用しなくても発言の文脈を理解しながらリアルタイムで通訳・翻訳を行うことができます。 一方で、本イベントのように専門用語や固有名詞が数多く登場する環境では、Glossary(用語集)機能を併用することで、用語の統一性や翻訳の正確性をさらに高めることが可能です。特に医療・学術・技術分野のように専門性の高いイベントでは、事前に関連用語を反映させることで、より高品質な通訳・翻訳体験を提供できます。
医療学術大会でEventCATが選ばれる理由
昨年の「大韓患者血液管理学会」に続き、今回の「大韓前立腺学会」でも、医療分野の国際学術イベントにおいてEventCATのリアルタイムAI通訳・字幕ソリューションが活用されました。こうした導入事例が増えている背景には、徹底した事前リハーサルとAIの事前学習を組み合わせることで、複雑な医学用語が飛び交う環境においても、安定した通訳・翻訳品質を提供できることが実証されている点があります。
医療や科学分野をはじめ、高度な専門性と正確性が求められる国際学術大会では、言語の壁を取り除きながら情報を正確に伝えることが重要です。EventCATは、イベントの企画段階から当日の運営までをサポートし、参加者が発表や議論に集中できる円滑な多言語コミュニケーション環境の実現を支援しています。
さらに詳しい医療・ライフサイエンス分野での導入事例については、以下のリンクよりご覧いただけます。

専門性の高い分野での翻訳にも対応するEventCATは、Glossary(用語集)機能を含め、無料でお試しいただくことが可能です。医療・科学分野をはじめ、専門知識が求められるグローバルイベントにおいて、リアルタイムAI通訳や多言語字幕の導入をご検討の際は、ぜひEventCATチームまでお問い合わせください。
導入に関するご相談・お問い合わせ:
contact@EventCAT.com


