
延世大学の国際共同授業で実現した、リアルタイムAI通訳による新しい学習体験
日韓オンラインディベート授業でEventCATを活用
高等教育の国際化が進む中、海外大学との共同授業やグローバル教育プログラムが広がっています。
OECDが発表した「Education at a Glance 2025」でも、高等教育の国際化や学生の国際的な移動が進む中、多様な背景を持つ学生がともに学べる環境づくりの重要性が示されています。
一方で、異なる言語を使う学生同士がスムーズにコミュニケーションを取り、議論を深めていくことは、国際共同授業における大きな課題の一つです。

こうした課題を解決するため、延世大学ではリアルタイムAI通訳・字幕プラットフォーム「EventCAT」が導入されました。
延世大学のシム・ヒチャン教授と東洋大学の田中教授が実施した日韓オンラインディベート授業では、リアルタイム翻訳字幕を活用することで、学生同士がより自然に意見を交わし、議論を進められる環境を実現しました。
本事例は、リアルタイムAI通訳が国際共同授業における言語の壁を軽減するだけでなく、教員の運営負担を抑え、学生の積極的な参加を後押しできることを示しています。
延世大学と東洋大学の学生が参加した日韓オンラインディベート授業
延世大学グローバル創意融合大学は、Campus Asia事業の一環として、東洋大学国際学部と共同で日韓学生によるオンラインディベート授業を実施しました。
韓国と日本、それぞれ異なる言語環境で学ぶ学生たちがオンラインで意見を交わす授業では、議論の流れを止めることなく、学生が積極的に発言できる環境を整えることが重要でした。

多言語授業で直面した「言語」の壁
授業では360度カメラを活用し、韓国と日本の学生が互いの表情を見ながら議論できる環境を構築しました。
しかし、相手が話している内容をリアルタイムで理解することには課題が残っていました。
当初は田中教授が逐次通訳を担当していましたが、発言のテンポが重要となるディスカッション型授業では、通訳を挟みながらスムーズな双方向コミュニケーションを維持することが難しい状況でした。
主な課題は、次の3点です。
1. 教員の負担が大きい
授業の進行と通訳を同時に担当する必要があり、教員に大きな負担がかかっていました。
2. 議論の流れが途切れてしまう
「発言→通訳→回答」という流れを繰り返すことで、リアルタイムで意見を交わすディスカッション本来のテンポを維持することが難しくなっていました。
3. 学生が自由に発言しにくい
教員を介して相手に意見を伝える形式では、学生が自分の考えを自由に表現することに心理的なハードルが生じる可能性もありました。
国際共同授業では、単に異なる国の学生をオンラインでつなぐだけでは十分ではありません。言語の違いを越えて、学生同士が自然に意見を交換し、自由に議論できる環境をどのように作るかが重要になります。
EventCATの導入で授業のコミュニケーション環境が変化
学期後半からEventCATを導入したことで、学生と教員のコミュニケーション環境は大きく変わりました。
EventCATは、Zoomを活用したオンライン授業でもリアルタイム翻訳字幕を利用できる環境を提供。学生と教員がそれぞれの言語で発言しながら、相手の発言内容を字幕で確認できるようになりました。

URLやQRコードから簡単にアクセス
学生と教員はURLまたはQRコードからEventCATにアクセスでき、追加のソフトウェアをインストールする必要もありません。
技術的な導入負担を抑えながら、授業参加者がスムーズに利用できる環境を整えられました。
リアルタイム翻訳字幕で双方向の議論をサポート
韓国語・日本語のリアルタイム翻訳字幕により、学生は相手の発言内容を確認しながら議論を進められるようになりました。
逐次通訳のために発言を止める必要がなくなったことで、会話の流れを維持しながら、より自然で活発な意見交換が可能になりました。
授業後の記録も活用可能
授業中の発言内容や翻訳字幕は、授業終了後にダウンロードできます。
教員は授業内容の振り返りや分析に活用できるほか、学生にとっても復習用の資料として利用できます。

延世大学の事例から見えた3つの変化
EventCATの導入によって変わったのは、単に翻訳環境だけではありません。授業の進め方や学生の参加体験にも、さまざまな変化が生まれました。
より自然なディスカッションを実現
逐次通訳によって生じていた待ち時間が減り、学生はよりスムーズに意見を交換できるようになりました。
学生の積極的な参加を促進
言語に対する不安が軽減されることで、学生はより自由に自分の意見を発信し、ディスカッションに参加できるようになりました。
教員が本来の教育活動に集中できる環境へ
教員がすべての発言を通訳する必要がなくなったことで、授業設計やディスカッションの進行、学生へのフィードバックなど、本来の教育活動に集中しやすくなりました。
COILなど国際協働型授業の可能性を広げるAI通訳
近年、COIL(Collaborative Online International Learning)をはじめとする国際協働型の授業が広がっています。
こうした授業では、異なる国や地域の学生がオンラインで交流できる一方、言語の違いが学習やコミュニケーションの大きな壁になることがあります。
今回の延世大学の事例は、リアルタイムAI通訳を活用することで、国際共同授業やディスカッション型学習における言語面の制約を軽減し、より多様な学生が参加できる可能性を示しています。
AI通訳が切り開く、国際共同授業のこれから
延世大学の事例は、国際共同授業を実施するために、必ずしも教員の語学力や専門通訳者の確保だけに頼る必要がないことを示しています。

今回の授業を担当したシム・ヒチャン教授は、取り組みについて次のように述べています。
「『国内留学』という一見矛盾した言葉が、現実になる時代はそう遠くないでしょう。 」
リアルタイムAI通訳は、単なる翻訳ツールではありません。異なる言語を話す学生同士が同じ授業に参加し、言語の壁を越えて意見を交わし、ともに学ぶための教育環境を支える新しい基盤になりつつあります。
EventCATで国際共同授業をより柔軟に
EventCATでは、授業中に生成された翻訳字幕の記録を授業後にダウンロードできます。学生の復習や授業評価、教員による授業内容の分析など、リアルタイム通訳だけにとどまらない活用が可能です。
海外大学との共同授業やディスカッション型授業、COILをはじめとするグローバル教育プログラムなど、多言語でのコミュニケーションが必要となる教育現場において、EventCATは教員の運営負担を軽減し、より多くの学生が参加しやすい学習環境づくりをサポートします。
EventCATでは、教育機関・NGO・非営利団体を対象に50%割引プログラムを提供しています。
国際共同授業やグローバル教育プログラムでのEventCATの活用方法について詳しく知りたい方は、無料デモ・導入相談をご利用ください。
無料デモ・導入相談: contact@eventcat.com


